NSRL RDS
NSRL(National Software Reference Library)はアメリカ国立標準技術研究所(NIST: National Institute of Standards and Technology)主導のプロジェクトです。様々なソフトウェアのハッシュ値で構成される参照用データセット(RDS: Reference Data Set)を作成し、調査対象のファイルと照合することにより調査の信頼性、効率の向上を実現しています。
RDSのフォーマットについては、2021年にVersion 3(v3)が発表されましたが、それまで長い間Version 2(v2)で運用されていたこともあり、2024年現在でも多くのフォレンジックツールはRDSv2形式を想定しており、RDSv3をv2に変換して利用しています。
本ページでは初めにv2のフォーマット、構成を簡単に説明し、その後v3での変更点を紹介します。